東洋医学からみた秋の症状とセルフケア

東洋医学では、秋は「肺」と「乾燥(燥邪)」の季節とされます。

徐々に朝晩の冷え込みが増してくると、肺の弱い人は毛穴が閉じ、皮膚呼吸がうまく機能しなくなります。

空気も乾燥するので呼吸の際に鼻やのどに負担がかかり鼻炎咳の症状が出やすくなります。

冷え込みによる首筋のこわばり肩こり、それに影響を受けて歯の痛みも起こしやすくなります。

痔も秋に悪化しやすく、これも冷えによるものです。

東洋医学的にみた秋の特徴

項目 内容
季節の要素 乾燥(燥)
臓腑 肺・大腸
感情 悲しみ・憂い
五行
影響を受けやすい部位 呼吸器・鼻・皮膚・粘膜
推奨する養生 潤いを補い気の巡りを整える

秋に起こりやすい症状

  • のどの乾き、咳(ぜんそく)、鼻づまり(鼻炎)

  • 皮膚の乾燥、かゆみ

  • 便秘、痔

  • 筋肉痛、関節痛
  • 落ち込み、やる気が出ない

  • 冷えやすく、肩や背中がこわばる

おすすめのセルフケア方法

① 「潤い」を補う食養生

乾燥に負けないためには、肺を潤す食材を摂ることが大切です。
その季節の旬のものを摂るようにしましょう。

効果 食材例
肺を潤す 梨、れんこん、白きくらげ、はちみつ、大根、長いも
便を柔らかくする ごま、くるみ、オリーブオイル
気を補う さつまいも、米、いも類、鶏肉、きのこ類

② 「肺」を整える呼吸法

肺は「気(エネルギー)」を司る臓。浅い呼吸は疲れ・落ち込みを招きます。

<1分でできる簡単呼吸法>

  1. 背筋を伸ばして座る(立つ)

  2. 鼻から3秒吸い、2秒止め、口から7秒ゆっくり吐く

  3. 5回を1セット(朝晩)

→ 気の巡りが整い、リラックス効果・免疫アップにもつながります。

③ 「皮膚・粘膜」の保湿ケア

皮膚は「肺の鏡」ともいわれます。乾燥対策で肺も元気に。

  • 加湿器を使う(湿度50〜60%)

  • 入浴後はすぐに保湿

  • 白湯やハーブティーで内側からも潤す

④ 「大腸」を整える生活リズム

肺と大腸は表裏の関係。腸内環境が悪いと、肌や呼吸にも影響します。

  • 朝の排便リズムを意識

  • 発酵食品(納豆・味噌・ヨーグルト)を摂る

  • 夜更かしを避け、十分な睡眠を

⑤ 「悲しみ」をためないメンタルケア

秋は日照時間が減り、心が沈みやすい時期。

  • 軽い運動(ウォーキング・深呼吸)

  • 人との会話や笑いを増やす

  • 音楽や香りで気分を整える(おすすめ:柑橘・ユーカリ系)

まとめ

秋は「潤い」と「呼吸」がテーマ。
乾燥を防ぎ、気を整えることが秋の不調予防につながります。

ポイント:

  • 「肺」「皮膚」「心」を労る

  • 水分・油分を適度に補う

  • 深呼吸とリラックスを意識する

これらを意識して、秋を満喫しましょう!

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